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眼科
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リジュセアミニによる近視抑制治療
1.近視が進むお子さまが増えています 近年、スマートフォンやタブレット、オンライン学習の普及により、子どもの近視が急増しています。小学生の約3人に1人が近視とされ、さらに年々低年齢化が進んでいます。 成長期に近視が進行すると、将来的に「強度近視」へ移行するリスクが高くなり、網膜剥離・緑内障・黄斑変性などの視力低下につながる疾患を引き起こすことがあります。そのため、近視の進行を抑えることは将来の失明につながる疾患リスクを軽減し、子供の将来の見え方を守ることを意味します。 2.リジュセアミニとは 「リジュセア®ミニ点眼液0.025%」は、近視の進行を抑制する目的で開発された国内初の点眼薬で、2025年4月より販売が開始されました。有効成分は アトロピン硫酸塩水和物 で、眼軸(眼球の前後方向の長さ)が伸びるのを抑える効果が期待されます。また、防腐剤を含まない一回使い切りタイプとして設計され、長期使用を念頭に置いた安全性にも配慮されています。 3.適応と対象 リジュセアミニ点眼液は、特に成長期のお子さまに向けた治療法です。 □ 対象年齢:5歳〜18歳程度 □ 近視の程度:軽度〜中等度(例:−0.5D以上) □ 定期通院が可能で、検査・フォローアップを継続できる方 ただし、視力を回復させる治療ではなく、「近視がこれ以上進むのを抑える」ことを目的としています。 4. 治療のしくみと効果 近視とは、眼軸が前後に伸びることで、光の焦点が網膜手前で結ばれてしまう状態です。リジュセアミニ点眼液のアトロピン成分は、眼軸の過剰な伸びを抑える作用を助けると考えられています。 臨床データでは、3年程度の継続使用で近視進行が有意に抑制されたという報告があります。特に、プラセボ対照試験において、アトロピン点眼群と比較して屈折度数変化が少ない結果が得られており、抑制効果が示されています。 また、進行を”抑える”治療であり、「近視を完全に止める」ことや「視力を改善する」ことを保証するものではありません。 5. 使用方法 □ 1日1回、就寝前に1滴点眼 □ 使い忘れた場合:翌朝には点眼せず、次の就寝前に通常通り点眼 点眼容器は一回使い切りタイプ(防腐剤フリー)で、衛生性に配慮されています。 6. 安全性と副作用 リジュセアミニ点眼液は低濃度アトロピン製剤であるため、副作用は比較的軽度とされています。報告されている主な副作用には、羞明(まぶしく感じる)、霧視(かすんで見える)などがあります。 これらの症状は通常一時的で、時間の経過とともに改善することが期待されます。重篤な副作用の報告は非常に少ないですが、点眼後異常を感じた場合は速やかに医師にご相談ください。 7. 治療期間・フォローアップ □ 継続期間の目安:治療は少なくとも2年間以上の継続が推奨されます。 □ 定期的な検査 :視力・屈折検査・前眼部診察などを1か月~3カ月ごとに行います。 8. 費用について □ 検査・診察代 2,200円(税込) □ お薬代 4,400円(税込)/30日分 リジュセアミニ点眼液は疾患の治療ではなく、予防を目的としているため保険適応外(自由診療)となります。 9. 当院でのご案内 リジュセアミニ点眼液0.025%は、日本初の近視進行抑制を効能・効果として承認された点眼薬です。成長期の子どもたちにとって、近視の進行を抑えることは、子どもの将来の見え方を守ることにつながります。当院では、適応判断・点眼説明・フォローアップ体制を整え、保護者の方と一緒にお子さまの視力を守るサポートをいたします。 リジュセアミニによる近視抑制治療のご予約は ⇒ コチラをクリック👀 みどりアイクリニック 眼科・美容皮膚科 熊本市西区春日3-15-26 アミュプラザ熊本5F 096-374-6666 監修 院長 諸藤雄一
2025.10.16 眼科 ーリジュセア(近視抑制点眼)
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流行性角結膜炎(流行性角膜炎、はやり目)について
1.流行性角結膜炎とは 「流行性角結膜炎」は、アデノウイルスによって引き起こされる、非常に感染力の強いウイルス性の目の病気です。目の結膜や角膜に炎症を起こし、充血・涙・まぶしさ・痛みなどの症状を伴います。一般的には「はやり目」と呼ばれ、学校や職場などで集団感染することもあります。 また、英語ではEpidemic keratoconjunctivitis (EKC)と表記されることから、医療機関内ではEKCと呼ぶこともあります。 症状が自然に軽快することもありますが、角膜に炎症が及ぶと角膜混濁(かすみ)が後遺症として残ることがあるため、早期診断と適切な治療が大切です。 2.原因ウイルスと感染経路 主な原因はアデノウイルス8型、19型、37型などです。このウイルスは乾燥やアルコール消毒に強く、ドアノブやタオルなどの表面でも長時間生き続けます。 感染経路: □ 感染者の手で触れた物を介して目をこする □ タオル・枕などの共用 □ 医療機関での器具接触(消毒不十分な場合) 潜伏期間: □ 約5〜10日 潜伏期間が約1週間程度あるため、症状が出る前にほかの人を感染させていることもあります。身近に流行性角結膜炎と診断された方がいる場合は、ご自身も感染しているかもと考え、基本的な感染症対策を行いましょう。 3.主な症状 □ 充血 □ 涙が止まらない □ 粘り気のあるメヤニ □ まぶたの腫れ □ まぶしさ(羞明) □ 異物感、痛み □ 視界のかすみ(角膜炎を伴う場合) 多くは片目から始まり、数日後にもう片方の目にも広がります。角膜炎を併発した場合は、視界がぼやける・白っぽくかすむといった視覚障害が残ることがあります。 4.診断と検査 当院では、以下の検査を行います。 □ 細隙灯顕微鏡検査:結膜・角膜の炎症状態を確認 □ アデノウイルス迅速検査:涙液から感染の有無を短時間で判定 □ 必要に応じて角膜混濁の程度や視力の影響を評価 ウイルス性かどうかの判定は見た目だけでは困難なことも多いため、早期に眼科を受診し診断を受けることが重要です。 5.治療方法 アデノウイルスに対する特効薬はありません。そのため、治療は症状を和らげ、合併症を防ぐための対症療法が中心となります。 □ 抗菌薬点眼(細菌の二次感染予防) □ 抗炎症点眼(炎症や痛みの軽減 □ 角膜炎を伴う場合は、ステロイド点眼を短期間慎重に使用 自己判断でステロイドを使うと悪化する場合があるため、必ず医師の指導のもとで使用します。 6.感染拡大を防ぐために 流行性角結膜炎は感染力が極めて強いため、他人への感染を防ぐ行動が重要です。 □ 目を触らない □ 手洗い・アルコール消毒を徹底 □ タオル・枕・洗面用具を共有しない □ コンタクトレンズは使用を中止 □ 学校や職場は症状が完全に治るまで登校・出勤を控える ウイルスは症状が落ち着いても約2週間は目から排出され続けるため、医師の許可が出るまでは外出を控えることが望ましいです。 また、流行性角結膜炎は学校保健安全法にて5類感染症に指定されており、出席停止の対象となります。 当院では流行性角結膜炎疑いの患者様が来院された場合は、他の患者様との接触をなるべく避け、準隔離対応となります。感染拡大防止の観点より、皆様のご理解とご協力をお願い致します。 7.後遺症:角膜混濁(角膜のかすみ)について 流行性角結膜炎が治ったあと、角膜に白い濁り(角膜混濁)が残ることがあります。これは、角膜の奥にウイルスに対する免疫反応が起き、炎症が長引くことで発生します。 ◆ 主な症状 □ 視界が白くかすむ □ 光がまぶしく感じる(グレア) □ 見え方のコントラストが低下 これらの症状は「ウイルスが治ったのに視界がすっきりしない」と感じる原因です。 ◆ 治療と経過 角膜混濁は多くの場合、数週間〜数か月かけて徐々に軽快します。炎症が強い場合には、ステロイド点眼薬を少量ずつ長期間使用して濁りを抑えます。再発や長期化を防ぐため、医師の指示に従って定期的な診察を受けることが大切です。 8.まとめ 流行性角結膜炎は「はやり目」として知られるウイルス性結膜炎で、感染力が非常に強く、角膜混濁という後遺症を残すことがあります。早期の受診・適切な治療・感染予防が重症化を防ぐ鍵です。 みどりアイクリニックでは、迅速検査による早期診断と、症状に応じた治療・生活指導を行っています。充血や涙、かすみが続く場合は、無理せず早めにご相談ください。 受診のご予約は ⇒ コチラをクリック みどりアイクリニック 眼科・美容皮膚科 熊本市西区春日3-15-26 アミュプラザ熊本5F 096-374-6666 監修 院長 諸藤雄一
2025.10.15 眼科 ー流行性角結膜炎(はやり目)
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ヘルペス角膜炎について
1.ヘルペス角膜炎とは 「ヘルペス角膜炎」は、単純ヘルペスウイルス(Herpes Simplex Virus:HSV-1)が角膜(黒目)に感染して炎症を起こす病気です。主にHSV-1(口唇ヘルペスの原因ウイルス)が原因で、風邪や発熱、ストレス、紫外線などの刺激をきっかけに再活性化し、角膜に症状を起こします。 角膜は光を取り込む「目の窓」でありますが、透明性が損なわれると視力低下や混濁を残す可能性があります。また、ヘルペス角膜炎は繰り返し再発することが特徴的で、再発のたびに角膜にダメージが蓄積し、視力障害につながる場合があります。 2. ヘルペスウイルスと帯状疱疹ウイルスの違い ヘルペス角膜炎を引き起こす「単純ヘルペスウイルス(HSV-1)」は、同じ“ヘルペスウイルス科”に属するウイルスですが、帯状疱疹ウイルス(Varicella Zoster Virus:VZV)とは別の種類です。 比較項目単純ヘルペスウイルス(HSV-1)帯状疱疹ウイルス(VZV)主な病気口唇ヘルペス・ヘルペス角膜炎水ぼうそう・帯状疱疹・帯状疱疹性角膜炎初感染時期幼少期に多い水ぼうそうとして発症潜伏部位三叉神経節など脊髄後根神経節・三叉神経節など再発要因ストレス、疲労、紫外線など免疫低下、高齢、病後など再発形式局所的・同一部位に再燃神経支配領域に沿って発疹・痛みが出現 両者ともに「神経に潜伏して再発する」という共通点がありますが、角膜炎の原因としては 単純ヘルペスウイルス(HSV-1)が中心であり、帯状疱疹ウイルスによる角膜炎は「帯状疱疹性角膜炎」として区別されます。 感染性角膜炎診療ガイドライン(第2版)-日眼会誌 117巻 6号より引用 帯状疱疹の場合は特徴的な皮疹と神経痛を伴うため、まず皮膚科を受診されることが多いです。 皮膚科にて軟膏や内服を処方された場合でも、角膜病変の精査は必要となるため、その後眼科を受診してください。 3. 主な症状 ヘルペス角膜炎の症状は、感染部位の深さや広がりによって異なりますが、代表的なものは次の通りです。 □ 目が痛い・異物感・ゴロゴロする □ 強いまぶしさ □ 充血 □ 涙が多くなる □ 視界がかすむ・視力低下 初期は軽い結膜炎のように見えることもありますが、角膜上皮に「樹枝状潰瘍(じゅしじょうかいよう)」と呼ばれる特徴的な傷が現れると、ヘルペス性の可能性が高くなります。 また、ステロイド点眼を自己判断で使用すると悪化する場合があるため、必ず眼科を受診してください。 4. 原因と再発のメカニズム 単純ヘルペスウイルスは初感染後、三叉神経節という神経の根元に潜伏します。普段は免疫によって抑えられていますが、以下のような状況で再活性化します。 □ 発熱・風邪 □ 強いストレスや睡眠不足 □ 紫外線暴露 □ 疾患や薬による免疫低下 再活性化したウイルスが神経を通って角膜へ移動し、再び炎症を起こすのです。再発を繰り返すと角膜実質や内皮が障害され、視力が回復しにくくなることもあります。 5. 診断と検査 当院では、以下の方法でヘルペス角膜炎を診断します。 □ 細隙灯顕微鏡検査:角膜上の傷の形や濁りを観察します。 □ 蛍光染色検査:フルオレセインという染色液で角膜上皮の損傷を可視化します。 □ ウイルス検査(必要時):涙液や角膜上皮からウイルスの存在を確認します。 症状や角膜の状態を総合的に判断し、他の角膜疾患(細菌性・真菌性など)との鑑別を行います。 6. 治療方法 治療の目的は、「ウイルスの増殖を抑え、角膜を保護する」ことです。 ◆ 上皮型ヘルペス角膜炎(表層型) □ 抗ウイルス薬の点眼・軟膏(アシクロビルなど) □ 必要に応じて抗ウイルス薬の内服を併用 ◆ 実質型・内皮型ヘルペス角膜炎(深部型) □ 抗ウイルス薬に加え、ステロイド点眼を慎重に併用 □ 炎症をコントロールしながら角膜の透明性を保つ □ 長期にわたり経過観察が必要 治療の途中で自己判断により点眼を中止すると、再発や後遺症につながる恐れがあります。必ず医師の指示に従って使用しましょう。 7.再発予防と日常生活の注意 ヘルペス角膜炎は再発を防ぐことがとても大切です。以下のような生活習慣が再発予防に役立ちます。 □ 十分な睡眠・栄養・休養をとる □ ストレスを溜めない □ 紫外線対策(UVカット眼鏡や帽子) □ コンタクトレンズを清潔に保ち、炎症時は使用を控える □ 医師の指示がない限りステロイド点眼を自己使用しない 再発を繰り返す方には、抗ウイルス薬の長期内服予防療法を行う場合もあります。 8.まとめ ヘルペス角膜炎は、単純ヘルペスウイルスによる角膜感染症であり、再発を繰り返すことで視力に影響を及ぼすことのある疾患です。帯状疱疹と同じ「ヘルペスウイルス科」ですが、原因ウイルスが異なるため治療法や経過も異なります。 みどりアイクリニックでは、結膜炎との鑑別からはじまり、病態に応じた最適な治療をご提供します。 再発を防ぐための生活指導や、治療後の定期的なフォローも行っています。 「目がしみる」「痛い」「治りにくい充血が続く」と感じたら、お早めの受診をおすすめします。 受診のご予約は ⇒ コチラをクリック みどりアイクリニック 眼科・美容皮膚科 熊本市西区春日3-15-26 アミュプラザ熊本5F TEL:096-374-6666 監修 院長 諸藤雄一
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フルミスト点鼻ワクチンのご案内
1.フルミストとは 「フルミスト」は、鼻から吸入するタイプのインフルエンザワクチンです。従来の注射ワクチンとは異なり、針を使わずに鼻腔へスプレーするだけで接種できます。弱毒化したインフルエンザウイルス(生ワクチン)を用いており、自然感染に近い免疫応答を誘導するのが特徴です。 鼻の粘膜に直接作用し、ウイルスの侵入を防ぐ「粘膜免疫」を高めることができるため、ウイルスの入口で感染をブロックする効果が期待できます。また、全身の免疫も同時に活性化されるため、より広い防御効果を得ることができます。 2.注射が苦手な方にもおすすめ フルミストは注射針を使わないため、痛みがなく、ストレスの少ない接種が可能です。お子さまで「注射が苦手」「痛みに敏感」といった理由で予防接種をためらっていた方にもおすすめです。 3.接種対象と注意事項 フルミスト点鼻ワクチンの対象年齢は 2歳~18歳です。接種を受けられない、もしくは慎重な判断が必要な場合がありますので、以下をご確認ください。 ◆接種できない方 □ ゼラチンアレルギーの方 □ 免疫抑制状態の方(例:抗がん剤治療中、ステロイド長期内服中など) □ 重篤なアレルギーの既往がある方 □ 重い喘息や心疾患、腎疾患などの基礎疾患をお持ちの方 □ 接種当日に発熱(37.5℃以上)がある方 □ 過去にワクチンで強い副反応を起こしたことがある方 不安のある方は、診察時に医師へご相談ください。 4.接種の時期と効果 インフルエンザワクチンは、接種後すぐに効果が出るわけではありません。接種後2〜4週間で抗体が安定し、予防効果が得られます。 そのため、流行期に入る前の10月〜11月頃の接種をおすすめします。効果はおおよそ1シーズン(約6か月間)持続します。 5.副反応について 主な副反応は以下の通りです。ほとんどは軽症で自然におさまります。 □ 鼻づまり、くしゃみ、鼻水などの局所症状 □ 一時的な発熱、倦怠感、頭痛などの全身症状 非常にまれに、アレルギー反応(発疹、呼吸困難など)が生じることがあります。接種後は院内で数分間お待ちいただき、体調を確認いたします。 6.接種回数・料金 □ 接種回数:1回 □ 対象年齢:2歳〜18歳 □ 料金:7,000円(税込) ※通常の注射ワクチンも接種可能です。詳細は受付またはお電話でご確認ください。 7.ご予約について フルミスト点鼻ワクチンは、数に限りがございます。 また効果発現を考慮し、11月30日までのお取り扱いとなります。 予定数量に達したためweb予約は終了しました。 予約方法 ・ WEB予約 ⇒コチラをクリック ・ LINE予約 ⇒コチラをクリック ・ 電話(096-374-6666) 接種時期や適応のご相談のみでも承っております。お気軽にお問い合わせください。 8.まとめ フルミストは、「痛みのない新しいインフルエンザ予防」として注目されている鼻スプレーワクチンです。粘膜免疫を中心に全身の防御力を高め、自然に近いかたちで感染を防ぐことができます。注射が苦手な方や、お子さまの初めてのワクチン接種にも安心してお選びいただけます。 みどりアイクリニック 眼科・美容皮膚科 熊本市西区春日3-15-26 アミュプラザ熊本5F TEL:096-374-6666 監修 院長 諸藤雄一
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アレルギー性結膜炎 症状、原因、治療について
今回はアレルギー性結膜炎を特集し、アレルギー性結膜炎診療ガイドライン(第3版)を元にアレルギー性結膜炎の「症状」「原因」「治療」についてお話していきます。 季節の変わり目や花粉の時期になると目が痒い、メヤニが気になる、充血してつらいと感じる方が増えてきます。 こうした症状はアレルギー性結膜炎が原因であることが多いです。 日本人のアレルギー性結膜炎の有病率は48.7%という調査もあり、私たちにとっては馴染みの深い疾患です。 特に、かゆみやメヤニはそのままQOL(生活の質)に影響してくるため、アレルギーに対する正しい知識をもち、対策をとることが重要となってきます。 つらいアレルギー症状にお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。 アレルギー性結膜炎の症状 アレルギー性結膜炎は人それぞれ様々な症状を呈しますが、代表的な症状は以下の通りです。 ◻︎ かゆみ(掻痒感) ◻︎ 充血(白目が赤くなる) ◻︎ 涙やメヤニが出る ◻︎ まぶたが腫れる ◻︎ 目がゴロゴロする(異物感) ◻︎ コンタクトレンズがずれる 症状はこの中でも「かゆみ」がアレルギー性結膜炎に特徴的ですが、メヤニだけ、異物感のみという方もいます。よって、主訴や症状だけでアレルギー性結膜炎を診断することはできません。 症状に加えて、正確な診断のためには出現する時期も重要で、季節によって症状が出る場合は季節性アレルギー性結膜炎(SAC)の可能性が高く、1年を通して症状が見られる場合は通年性アレルギー性結膜炎(PAC)を疑います。 さらに痛みを伴う場合は、アレルギー性結膜炎の重症型である春季カタルの可能性があり、その場合は免疫抑制薬の点眼を行うなど治療を強化します。 「毎年決まった季節に目のかゆみがある」であったり、「コンタクトレンズをすると目がゴロゴロする」、「朝起きたときのメヤニが気になる」症状などは、もしかしたらアレルギーが原因かもしれません。 そしてアレルギーは、アレルギー性結膜炎だけでなく、花粉症や気管支喘息、アトピー性皮膚炎など全身にも関与してしまうため正しく理解をし、適切な対策をとっていきましょう。 アレルギー性結膜炎の原因 アレルギー症状は、原因となる物質(アレルゲン)が粘膜に接触することでⅠ型アレルギー反応が引き起こされ、その結果炎症が惹起され生じます。 原因となるアレルゲンには様々な物質がありますが、代表的なものには「花粉」や「ハウスダスト」が挙げられます。以下に、アレルゲンとして代表的なものを挙げます。 ◻︎ 花粉(スギ、ヒノキ、ブタクサ、ヨモギ) ◻︎ ハウスダスト(ダニ、ホコリ) ◻︎ ペットの毛 (イヌ、ネコ) ◻︎ 小麦 ◻︎ ソバ ◻︎ 甲殻類(エビ、カニ) ここに挙げたものの他に、バナナ、リンゴ、キウイなどの果物・フルーツもアレルゲンになる可能性があります。 アレルゲンの特定において問診は非常に有用です。例えば「メロンを食べると口の周りがかゆくなる」などの症状があればラテックスアレルギーを疑うように、問診である程度は原因物質を絞ることも可能です。 しかし、通常アレルゲンの特定は問診だけでは難しく、血液検査やパッチテストを行い原因を探す必要があります。 💡アレルギー検査💡 ドロップスクリーン A-1 当院では指先からの血液1滴でアレルゲン物質がわかる、ドロップスクリーン A-1を導入しております。食物系(エビやソバ)、吸入系(ダニや花粉)の主要アレルゲンの41項目を同時に測定可能で、採取する血液は1滴で調べることができます。アレルギー性結膜炎やアレルギー性鼻炎の症状がある方は保険適応となります。費用は3割負担の方で約5,000円です。また、熊本市在住の方であればひまわりカード対象となります。 血液1滴(約20μℓ)での検査が可能であり、指先採血のためお子様や注射が苦手な方でも安心して受けていただけます。また約30分で結果が出るため、検査結果を当日お伝えすることができます。 ※検査中は院内でお待ちいただくか、アミュプラザくまもと内でショッピングをお楽しみください。 アレルギー検査についてもっと知りたい方はコチラ ⇨ アレルギーのページへ アレルギー性結膜炎の治療 -予防と生活上のセルフケア アレルギー症状の治療・改善においては、アレルゲンを回避することが最も重要です。ドロップスクリーンなどの血液検査で、まずアレルギー症状の原因となるアレルゲンを知り、可能な限り生活の中でそのアレルゲンを除去・回避していくことが望ましいです。 ここでは、アレルゲンとして代表的なダニと花粉について、ご自身でもできる対策をお伝え致します。 ダニ対策 ダニは虫体の破片や排泄物に抗原性があります。ダニ抗原の除去のためには、ダニを殺す、ダニの増殖を抑制する、ダニとその排泄物を除去するなどの対策が必要です。常に室内を清潔にし、室温を20℃以下、湿度を50%以下に保ち、通気性をよくするように心がけましょう。 また、寝具に潜むダニの増殖を抑制する方法としては、晴れた日に行う天日干しが推奨されます。天日干しが難しい環境であれば、布団乾燥機を使用するなどしてダニが死滅することも有効です。 花粉対策 花粉はメガネやマスクの使用により花粉の暴露から結膜や鼻粘膜を保護することが可能です。ゴーグル型のメガネが推奨されますが、通常のメガネのみでも眼表面に飛び込む花粉量を減少させることができます。また花粉飛散時期には可能な限りコンタクトレンズの使用は中止しましょう。 さらに眼表面に飛入した抗原などを洗い流すためには、防腐剤フリーの点眼や人工涙液を用いた洗眼が有用です。水道水による頻回の洗眼は角膜炎や角膜上皮障害の原因となるため避けましょう。 -点眼薬によるメディカルケア ご自身でできるセルフケアを述べましたが、一方で、生活上の工夫だけでは症状を改善することが難しいのも事実です。そういった方に対しては、以下の点眼薬を選択・処方し、症状の改善を図ります。 ◻︎ ヒスタミンH1受容体拮抗薬(ex. エピナスチン塩酸塩、オロパタジン塩酸塩) マスト細胞から放出されるメディエーターの代表であるヒスタミンのH1受容体を直接ブロックすることで充血やかゆみを抑制します。 ◻︎ ケミカルメディエーター遊離抑制薬(ex. ぺミロラストカリウム、トラニラスト) マスト細胞の脱顆粒を阻害し、メディエーター(ヒスタミン、ロイコトリエン、トロンボキサンA2など)の遊離を抑制することで、、アレルギー症状を軽減します。 ◻︎ ステロイド点眼 (ex. フルオロメトロン、デキサメタゾン) ステロイド薬は炎症細胞の浸潤抑制、サイトカインなどの起炎物質の産生抑制、血管透過性抑制などにより広汎な抗炎症作用を示します。 ※ステロイドの点眼薬には、眼圧上昇、感染症の誘発、白内障などの副作用があります。 ※特に小児ではステロイド点眼により眼圧上昇を起こす頻度が高いため、定期的に眼圧を測定する必要があります。 ◻︎ 免疫抑制点眼薬 アレルギー性結膜炎の重症型である春季カタルに対しては、現在2種類の免疫抑制点眼薬(シクロスポリン、タクロリムス水和物)が治療薬として認可されています。当院では、タリムスの院内処方が可能です。 アレルギー性結膜炎のまとめ アレルギー結膜炎は日本人の約40%以上の方が罹患している身近な疾患です。 かゆみなどのつらい症状を放っておくと慢性化し、角膜炎などに波及する可能性があります。 点眼薬や生活習慣を意識することで症状が軽減することもあります。当院では、ドロップスクリーンを用いて血液1滴からアレルギー検査ができ、約30分で結果をお伝えすることができます。 その日のうちに結果説明できるため検査結果を聞くために何度も病院へ行く必要がなく、検査待ちの時間もアミュプラザくまもと内でお過ごし頂けます。 かゆみ、メヤニなどのアレルギー性結膜炎や春季カタルでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。 ドロップスクリーンのご予約はコチラから! ⇨ アレルギー検査を予約する みどりアイクリニック 眼科・美容皮膚科 熊本市西区春日3-15-26 アミュプラザ熊本5F 監修 院長 諸藤雄一 TEL 096-374-6666
2025.08.29 眼科 ーアレルギー性結膜炎
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