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リジュセアミニによる近視抑制治療

1.近視が進むお子さまが増えています

近年、スマートフォンやタブレット、オンライン学習の普及により、子どもの近視が急増しています。
小学生の約3人に1人が近視とされ、さらに年々低年齢化が進んでいます。

成長期に近視が進行すると、将来的に「強度近視」へ移行するリスクが高くなり、網膜剥離・緑内障・黄斑変性などの視力低下につながる疾患を引き起こすことがあります。
そのため、近視の進行を抑えることは将来の失明につながる疾患リスクを軽減し、子供の将来の見え方を守ることを意味します。

 

 


2.リジュセアミニとは

「リジュセア®ミニ点眼液0.025%」は、近視の進行を抑制する目的で開発された国内初の点眼薬で、2025年4月より販売が開始されました。
有効成分は アトロピン硫酸塩水和物 で、眼軸(眼球の前後方向の長さ)が伸びるのを抑える効果が期待されます。
また、防腐剤を含まない一回使い切りタイプとして設計され、長期使用を念頭に置いた安全性にも配慮されています。

 

 

 


3.適応と対象

リジュセアミニ点眼液は、特に成長期のお子さまに向けた治療法です。

 □ 対象年齢:5歳〜18歳程度

 □ 近視の程度:軽度〜中等度(例:−0.5D以上)

 □ 定期通院が可能で、検査・フォローアップを継続できる方

ただし、視力を回復させる治療ではなく、「近視がこれ以上進むのを抑える」ことを目的としています。

 

 


4. 治療のしくみと効果

近視とは、眼軸が前後に伸びることで、光の焦点が網膜手前で結ばれてしまう状態です。
リジュセアミニ点眼液のアトロピン成分は、眼軸の過剰な伸びを抑える作用を助けると考えられています。

 

臨床データでは、3年程度の継続使用で近視進行が有意に抑制されたという報告があります。
特に、プラセボ対照試験において、アトロピン点眼群と比較して屈折度数変化が少ない結果が得られており、抑制効果が示されています。

 

また、進行を”抑える”治療であり、「近視を完全に止める」ことや「視力を改善する」ことを保証するものではありません。

 

 


5. 使用方法

 □ 1日1回、就寝前に1滴点眼

 □ 使い忘れた場合:翌朝には点眼せず、次の就寝前に通常通り点眼

点眼容器は一回使い切りタイプ(防腐剤フリー)で、衛生性に配慮されています。

 


6. 安全性と副作用

リジュセアミニ点眼液は低濃度アトロピン製剤であるため、副作用は比較的軽度とされています。
報告されている主な副作用には、羞明(まぶしく感じる)、霧視(かすんで見える)などがあります。


これらの症状は通常一時的で、時間の経過とともに改善することが期待されます。
重篤な副作用の報告は非常に少ないですが、点眼後異常を感じた場合は速やかに医師にご相談ください。

 

 


7. 治療期間・フォローアップ

 □ 継続期間の目安:治療は少なくとも2年間以上の継続が推奨されます。

 □ 定期的な検査 :視力・屈折検査・前眼部診察などを1か月~3カ月ごとに行います。

 

 

 


8. 費用について

 □ 検査・診察代 2,200円(税込)

 □ お薬代    4,400円(税込)/30日分

リジュセアミニ点眼液は疾患の治療ではなく、予防を目的としているため保険適応外(自由診療)となります。

 

 

 


9. 当院でのご案内

リジュセアミニ点眼液0.025%は、日本初の近視進行抑制を効能・効果として承認された点眼薬です。
成長期の子どもたちにとって、近視の進行を抑えることは、子どもの将来の見え方を守ることにつながります。
当院では、適応判断・点眼説明・フォローアップ体制を整え、保護者の方と一緒にお子さまの視力を守るサポートをいたします。

 

 リジュセアミニによる近視抑制治療のご予約は ⇒ コチラをクリック👀

 

みどりアイクリニック 眼科・美容皮膚科

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